母のこと
2005年9月
|
ここ数年、母はどんどん変わってきました。
母の口から思わぬ言葉を聞くと、"えーっ!"と心の中で叫び、悲しくなってしまいます。
子供の頃、大きくなったら、母のような人になりたいと何度も思ったことでした。
母ほどの "負けじ魂" はほしいとは思いませんでしたが
いつも積極的に精力的に行動する姿は、私にとって身近な人生の
水先案内人のように思えました。
母が妹宅へ行っている間に、その部屋を整理していると
古いアルバムが積んでありました。
洋画で見た女性のワンピースをすぐにまねて作って、着ている母の写真
女学生時代、腰のあたりまである長い髪を三つ編みにし
女学校の制服を着て、岩山の頂上で岩に足を引っかけて写っている写真
マンドリン片手に心ブラしていた母
厳しい父親に隠れて、ダンスを習いに行ってた日々(それも和服で)
NHKのコーラスに出ていた母 などなど
これらのセピア色の写真に、母が若き頃、いかに楽しく過ごして来たかが見てとれ
思わず、私の顔もほころんできます。 でも目を戻せば現実が・・・。
最近、母と主人と3人で食卓を囲むとき
いつまでもこの状態が続くだろうとは思えなくなりました。
私は元々記憶力が "バツグン" に "悪い" し、 "良かった" 主人も
そろそろ、忘れっぽくなってきました。
主人、曰く、 "3人でボケたら、こわいものなしやなー" と。
次 へ |