韓 国 行き
2007年5月
毎年、ゴールデンウィークといえども、カレンダー通りの休みで
滅多に、遠出したことありませんでした。
が、今年は、前号で云いましたように、出不精の夫と、5/3〜5/6 韓国へ行ってきました。
関空から北のソウルへ飛び、あと、鉄道で南下して慶州まで。その後、近くの釜山から帰ってくるコースでした。
韓国といえば一時、「冬のソナタ」 が爆発的な人気を得
奥の奥に眠っていた若き日の熱く、甘い記憶を呼び覚まされた女性も多かったと思います。
あの中年女性のフィーバーぶりをTVで見るにつけ
いかにあの悲しいまでの純粋さに日本女性が枯渇していたのか、わかるような気がします。
近くて遠い韓国のドラマなど見る気もしませんでしたが、友達の薦めで見る羽目になり
いつしか、どっぷり浸かってしまいました。「冬のソナタ」も又、それ以後の何本かのドラマも
出だしの話の展開がとても遅く、忍耐のいるものでした。
ただ、日本の我々の年代でさえ,驚かされた事は、親への尊敬心、兄弟愛
目上の人に対する敬意、相手への思いやりなど・・・。
今の日本では薄れてきているが、当たり前の道徳の心を、そこに見ました。
でも、あとになって、ガイドにそのことがすばらしいと云いましたら、そうでもなく日本と同じですよとは!!
日本語勉強のため、一年半ぐらい、日本に住んでいたらしい。
この頃、「医女 チャングム」に続いて、「宮廷医官への道 ホ・ジュン」を見ています。
苦労に苦労を重ね、最後に宮廷の御医になった実在の人物の話。
結構、おもしろいです。
王様以下、民衆にいたるまで医学の恩恵に浴することが出来るように、
朝鮮医学の集大成【東医宝鑑】25巻を著しました。
医者としての品格を持ち、心医にならんとする彼の姿勢は、まさしく " 医道
" であり
今の日本の若い医師達にこのドラマをぜひ見てほしいと思うのです。
第一日目 5/3(木)
朝、9:40 関空発ーーー11:30 仁川(ソウル)着
二人催行とはなっていたが、全くそのまま行く人は我々だけでした。
飛行機の中で軽食を取り、午後、世界遺産のへ。
李朝三代国王の太宗が1405年に、正宮・景福宮の東側に離宮として建てた。
民の生活を知りたいとの王様の希望で、離宮の中に、田植えも出来る庶民と同じ家を建て
月に一回はその暮らしを体験されたとか。
時代が進み、15万坪の広い敷地のなかに、大韓帝国最後の皇太子・英親王のお妃となった
日本の方子(まさこ)様が、晩年、暮らされた楽善斎(ナッソンジェ)という建物があった。
この緑深き広大な離宮の広さに比べ、何と狭く、小さな所と少しお気の毒な気がした。
都合により 昌徳宮の裏門から入る |
現存する本物の王座 | 王様が政治を司った仁政殿 王様に謁見するとき官位順に 並ぶ場所が違う 正九品から品位が上がるほど 王様に近づく |
ぜいたくな道幅 | こんもりとした森の向こうに ビルが見える |
チャングムが王様と 散歩した池の畔 |
冬の寒さから守る オンドル(床暖房)の焚き口 |
オンドルの煙突 | 宮廷内の人たちの住居 思ったより狭く、簡素 |
王様が庶民生活を 体験された所 |
その後、国立中央博物館へ
2005年4月に移転オープンした立派な建物と見応えのある展示品の数々。
これら出土品を見ていると、長く土中に本当に、埋まっていたのかと疑いたくなるほど。
特に、青磁の器など、美しい形で、上品で雅な色を放っていた。
多くの小学生が課外授業にやってきていて、それぞれがノート・えんぴつ片手に
何とか感想を書こうと、食い入るように、眺めていた。
一方で、展示品の前に子供を集めて一生懸命、手振り身振りで
説明している熱心な先生の姿に、目を見張った。
夫に話しかけていると、小学生が興味津々で私の周りに寄ってきたので
"遠足で来たの?" "我々は日本から来たの"
"英会話出来るの?"と言うと
にこにこして "すこし"
とそれに応えてくれた。
小学生の英語教育が日本の先を行っていると感じた。
スケールの大きい 国立中央博物館 小学生がいっぱい |
壁面、床が総大理石で 出来ている 右の相当古い石塔に 圧倒される |
予定では、東大門になっていたけれど、
そこは若い人向きとのガイドの言葉で、南大門のほうが、いいということになった。
いわゆる韓国の代表的な食べ物や衣類を売っている店々が、道を挟み
その道の真ん中に又、屋台がずらーっと。
こんな庶民のにおいプンプンの中を歩くのは、とても楽しい。
1398年完成の南大門 ソールに現存する 最古の木造建築で 国宝第一号 |
これ以上、置けないぐらい あふれている商品 |
豚足の山積み | 崩れそうに積んでいる 生地やさん |
夕食の焼き肉 : たれに漬けたベローンとした細長い肉片を、
目の前でハサミで切って焼くやり方は、少々ワイルド。ちょっと、身を引いた。
ホテルに帰って、バタン・キュー。 足も、お腹もオーバーワーク。
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