長いつきあいの美容室

2006年7月


この40年来、開業当初から通っている美容室に、数日前行ってきました。
この美容室の先生、彼女なりのポリシーがあって
弱酸性のベル・ジュバンス(毛穴から老廃物を引出し、毛根を刺激して発毛を促す)という液で
パーマ・トリートメントの施術を行っています。
まっすぐな髪にウェーブをつけること自体、
きついアルカリ液による髪へのダメージは大きいとのことです。
東京に本部があり、全国で愛用する人があるそうです。
初めは半信半疑でしたが、長年やってもらっていると、私の灰かぶりのか細い髪が
いつの間にか、つやとコシが出てきました。
それで、途中から主人にも、勧めました。
何となく " ハゲ " という言葉に敏感になっているように思えましたので・・・。
10年以上続けた結果、主人の失われ行く大陸も、今なお、とどまり、
幾分、増えた感さえあります。
説明会やビデオでその原理を知らせてもらっても、肝心の所は、企業秘密。
 " わけわからんけど、何となくいいな〜 " とは主人の言葉。



1ヶ月半に一回、ずーっと、雨にも負けず、風にも負けず、通い続けています。
この長きにわたり、この美容室の先生、病気で休んだなんて1回も聞いたことなし。
さらに驚いたことに、65才で初婚、もう、4年目になったそうです。
我々夫婦も、お祝いの席に参加させてもらいました。
ご主人なる人、とてもハンサムでカッコよく、先生より2,3上で若々しいのです。
それを見て、ひとごとながら感激で、じわ〜と熱いものがこみ上げました。
その後、何回となく、ご主人の優しいこと、本当にお幸せそうな様子など
話の端々から、窺えました。

美容室の帰り、 " 私も若い頃、面食いだったのよ "
          " へ〜っ、いつから変わったの? "
      " うん、あなたと会ってから "
" エぇ〜? "
間髪入れず
          " 無茶苦茶でござりまするな〜? " と、
 私は思わず、フォローしながら笑ってしまいました。


それにしても、彼女、今まで様々な苦労をし、頑張ってこられた後
人生の最終コースでそれが報われたんじゃないかと、いつも思います。
でもここに至るまで、何十回と見合いをし、ひらめいたのが、今のご主人だったそうです。
今の若い人は結婚しないなんて、本人も周りも言われることですが
結婚に年令なんてない。人生1回切りなんだから、あきらめないでほしいと思います。
ことわざに 【馬には乗ってみよ、人には添うてみよ】 とあり。


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