今年の夏も残念ながら・・・
2006年7月
今年は結婚40周年の記念すべき年の夏休みなので、
4月頃から、あれこれ、考えていました。
ここ数年、主人の趣味の音楽関係の旅行であったり、
又、去年など、不都合な事が起き、なかなか、思い通りには行きませんでした。
今年こそ、あこがれの地、以前、NHKで放映されたイギリスの
湖水地方やコッツウォルズへ行こう〜と。
移り変わる車窓の景色を楽しみながら、食事したり
緑と花々、鳥の鳴き声に囲まれたマナーハウスや、
B&Bに泊りた〜いとずーっと思っていました。
それが又、ダメになりました。
5月の時は、私自身の都合でダメでしたが、今回は患者さんの都合でした。
お正月とか、お盆などの長期休診日には、各患者さんにあわせて
それぞれの病院への紹介状を書くことで、いつも忙しく、対応していました。
でも今回は、末期ガンの患者さんのご主人が、家で最後まで看取りたいと
言われたそうで、事実上の夏休みは無くなりました。
私より少し若い、チャーミングな奥さんの事を思うと
人の "生き死に " に、のんきに旅行など言っておれない気分になりました。
車の入れない患者さん宅へ、この猛暑の中、テクテクと傘もささず
歩いて往診している主人の身の方も案じられます。
いつか、新聞か何かで知った、 " 無くなっていた往診を、又復活させる
"なんて
世の中、そんなことになっていたの?と。
主人はそのことを知ってか、知らずか、患者さんサイドに立って、
行動しているように思えます。
入院しなければいけないのに、乳飲み子をかかえているとか、お金がないとかなれば
ほっておく訳にもいかず、急にお正月の休み返上ということもありました。
このたぐいの話は、開業以来、何回となく経験しています。
それ故、これからも、どうなる事やら・・・。
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