もともと広島は ”厳島神社に行って、‘岩惣’に泊まりたい” という夫の希望で
やってきた。
‘岩惣’ は想像通りの佇まいで、一歩足を踏み入れた時の一瞬にして感じる
空気の違い、やさしく旅人を受け入れようとする振る舞いに満足、満足。
料理もよかったし、露天風呂がとにかく、気持ちよく、とても気に入った。
一泊というのは、あれよあれよと時間が経ってしまう。
翌日、近くの厳島神社やその宝物館を見た後、穴子丼がおいしいと評判で
何かの雑誌に載ったとかいう店(ふじたや 0829-44-0151)でお昼をとった。
口〜喉に広がる香ばしさがちょっと違うが、まあ、おいしくいただいた。
昨日、船に乗る前、行列のできていた穴子丼の店には
今日も多くの若い人たちが群がっていた。
この店 ”あなごめし うえの” (0829-59-0006)という昭和初期からの老舗らしい。
持ち帰りのお弁当は、すぐに、もらえると聞いてまた、買ってしまった。
広島の旅は、”焼き牡蠣”のいい香りにも惑わされず
穴子一本槍で終わった。
いずれ、鰻と同じように代用品を考えないといけないようになるかもしれないが
今は手にした”穴子飯弁当”を楽しみに、帰途についた。