8/17(日)

     何の予定もなし
     この日、部屋を変えてもらうのに、お昼12時〜3時ごろまで
     部屋の外に出ていなければならない。
     1階のオープンテラスのあるカフェは人気があるようだが
     予約は受け付けず、順番を待つ人が絶えない。
     スタッフに頼んで部屋替えの事情を説明し、やっと12時に予約してもらった。
     以前の旅行本には、泊まらずとも立ち寄りたい場所とあったが
     取り立てて言うほどのこともなかった。


     ここで3時間はつぶせないので
     昼食後、町の方にある美術館まで、ぼちぼち歩きで行くことにした。
     ホテルから小路に入ると、生い茂った杉木立が太陽を遮り、夕暮れ前のよう。
     時たまの車などの往来がなければ、もっとこの静寂を楽しめたのにな〜。



   



  KARUIZAWA NEW ART MUSEUM 『六つの個展 二人の絆』 展

     草間弥生と千住博の名は知っていた。
     千住博の日本画は、はわかりやすいし、画面が美しい。
     本人のビデオ解説も興味深いものだった。
     草間は色使いにおいて、とても合わないであろうと思う色の組み合わせを
     実に見事に調和させている。
     ほかの出展者らも、世界的に評価の高いアーティストたちと表記されていたが
     おおむね、前衛、具象、抽象らの造形表現は、あまりよくわからない。
     芸術とは、やむにやまれぬ心情の発露であるといわれるが
     全体を見ても、細部を見ても作者の思いが伝わってこない。
     それらを汲み取れない、感じられないのは・・・。感性の不足?


    


     ホテルに帰り着くと部屋の用意が出来ていた。
     窓を開けると、手つかずの木々に覆われた山。
     そこから、チゥチゥと鋭く聞こえた一度きりの鳥の声。
     窓枠一杯の緑はビクともせず、全く静かで時間が止まったよう。
     今夜は、この深閑とした空間を楽しもう〜っと。