大けが
2014年1月






   恥ずかしながら、又もや、救急車のお世話になった。
   一月の末、ホームにいる母のもとから朝帰りした日、家の階段を上っている最中
   足元がファッと浮いて、真っ逆さまに頭から落ちてしまった。
   今もって、何がどうなったのやら、夢の中という思いです。


   入院してすぐ、頭部と首のレントゲン・CT・MRIと流れ作業の如く回された。
   あっちこっちと角度を変えて動かされた時の、あの痛さは二度とゴメンだ。
   2番目の頸椎骨折・3番目圧迫骨折・靭帯損傷・3番目胸椎損傷との診断。
   部長先生曰く ”劇的な折れ方していますね〜。神経から離れるように折れています。”
   救急車に乗る前から、”手足のしびれはないか”と聞かれ、入院中もずっと言われ続けていた。
   幸いにも手足は健在、頭部も異常なし。
   病院に来るごとに、私の元気になっていく姿に、夫 、”悪運、強いな〜。”


   入院してまもなく、鎧・兜のようなコルセットを着け、そのまま一週間近く、ベッドの上で過ごした。
   頭全体がドーンと重く痛む。息するごとに胸も痛む。
   コルセットが、あごをがっちり押さえているので、あごが炎症を起こし、これまた、痛む。
   苦痛の一週間であった。

   そのうち、体につけていた管が取れ、ベッド上でのリハビリもはじまった。
   そんな中で、体を拭いてもらったり、又、化石と化した髪を洗ってもらった時は
   思わず、涙があふれた。うれしくて、ありがたくて・・・。
   日を追うごとに、リハビリが進み、出来る動作が増え、二月中ごろには、車椅子から歩行器へと。
   二月の終わりごろ、首のCTを撮った。
   骨のないところに、もやっと組織が出来つつあると。
   このまま、固まっていけば、初めに言われていた首の手術も、しなくていいらしい。
   ただ、安定するには、3か月はかかるそうな。