世界的ディーヴァ スミ・ジョー リサイタル
2011年6月
2010年のコンサートツアーで、日本のフアンをさらに増やしたと言われる韓国のソプラノ歌手。
6/30(木) そのコンサートに行ってきた。
2009年1月に、済州島に旅したとき、彼女のCDはすでに買っていた。
というのも、それ以前に、夫がテレビで見て、素晴らしい声に感動したとか。
ちらしには カラヤンが 「神様からの贈り物」と絶賛
世界最高峰ソプラノ
アジアが生んだ世界的ディーヴァ(オペラで主役をつとめる女性歌手)
全身で奏でる極上の美声
など。
さて、舞台に登場した彼女の衣装は、とても華やかで、いかにも韓国らしかった。
今までアリアを歌う人で、こんなにデコラティブでカラフルだったことは、一度も見たことがない。
その美しい衣装に身を包んだ彼女の口から放たれた、何という、麗しい歌声であろう。
今までの日本の女性歌手には、ない声と思った。かといって、そんなにいろいろは、知らないけれど。
今までに聞いた中で、すごい!と思えたのは、レコードだけれど、若いときのマリア・カラス。
カラスの声は、コントラバスの厚みをもって、バイオリンの高音をも、表現しうる。
楽器以上に思えた。
それに比べ、スミ・ジョーの声は、かわいらしくて、張りがあり、少し悲しげでもある。
もちろん、高音もよく響き、コロラトゥーラが美しい。
印象に残ったのは、ドイツ歌曲の多かったプログラムの曲よりも、アンコール曲。
プッチーニの「ジャンニ・スキッキ」の「私のお父さん」だった。
聴衆を包み込むような弱〜強の声の分厚さと広がりが、私の胸の前まで迫ってきた。
久しぶりに、満たされた思いで帰ってきた。