すばらしき バリトン
2010年9月




9/12(日)  久しぶりに、シンフォニーホールに、佐野成宏(テノール)と
        堀内康雄(バリトン)のデュオを聞きに行った。

         オペラ アリアを集めたもので、耳馴れたものから、初めてのものまで。
         聴衆を意識している選曲だな〜と思うものの、私には、ありがたい。
         日本人離れした美しいテノールの佐野を楽しみにしていた。
         が、今回、何故か、冴えなかった。
         それに比べ、名前も知らなかったバリトンの堀内の声は
                なんと分厚く、力強いことか!
         後半になると、さらにつやが出て・・・。
         こんな魅力のあるバリトンは、聞いた事がない。
        日本ではあまり知られていないが、ヨーロッパでは、活躍しているらしい。
        聴く人の心に染み入るのか、歌うごとに、拍手が鳴り止まない。
        アンコールが " オーソレミオ " だと聞いただけで
                私の中の何かがスイッチオンされ
        胃から両の耳にかけてこらえ難い熱きものがつき上がってきた。
        のびやかで、豊潤な声に酔いしれた一日であった。