8/22(日) 第8日目 ピカソ美術館・ミロ美術館

        10時ごろホテルを出て、ピカソ美術館へ。
       時間短縮で、タクシーに乗り、15分で到着。
       大した行列に並ぶことなく、日本語イヤホンを借り、2時間ぐらい楽しめた。
       少年時代からの作品が数多くあって、想像はしていたものの、デッサン・版画・油絵など
       あくまでも、本来の形、様子を忠実に描きあげているのが、すばらしかった。
       時の経過と共に、他の画家の影響を受けながら、模索を続け、次第に彼独自の
       世界を創造していったのがわかる。

        


この絵を見た瞬間"あっ!マルガリータ!"
と思った。
正式名『ラス・メニーナス』(ベラスケス)を
題材にしたピカソの作品。
いろいろな角度から見た物の形を
1つの画面に収めるキュビズム(立体主義)を
表現している。
ピカソ美術館は、バルセロナで最も古いゴシック地区の狭い路地に
面していたのが意外だった。
広い場所に、真っ白な近代的な建物を想像していたのです。
バルセロナ市が、15世紀の貴族の館を改装して、1963年にオープンしたという。
こんな姿勢が、次代の人々にも理解され、又受け継がれていくのだと思う。




       お昼はタパス料理(小皿料理)で済ました。

       カウンターに行って、指さしで注文してもいいし、メニューからでもいい。
       タコのマリネが二切れなのに、マッシュルームは、1人で食べきれない量。
       右上のお皿、ポテトとたまねぎが入ったスペイン風オムレツ・トルティーリャ
       その横、パンに、にんにく・トマトをすりつけ、塩・オリーブオイルをかける。
       これがとても美味しくて、やってみる価値あり。パンをトーストしたほうがもっとおいしい。


  12:45 ミロ美術館をめざす。
       地図では、地下鉄のエスパニョール駅(スペイン広場)が近かった。
       美術館はモンジュイックの丘の上にあるので、タクシーがお薦め。駅から6〜7分で到着。
       やはり、並んでいた。じりじり焼けつく太陽の下、日傘を持っていっててよかった。
       もう、二度と来る事はないだろうから、何が何でもここまで来たら、見て帰るしかない。
       あとから、わかったのだけれど日曜日の開館は、10:00〜14:30であった。
       やはり、30分では、今、思い出そうと思っても、ボャ〜っとして
       これっといった強烈な印象の絵は残っていない。

   2:25 美術館から出てきたら、たまたま、タクシーが一台、止まっていた。
       スペイン広場まで戻ることに。 途中、地図を見ていて、この丘が海のそばにあり
       ロープウェイが、突堤まで行き来しているのを思い出した。
       方向転換してもらったけれど、ロープウェイの乗り場の言葉が通じなくて
       突堤の近くで降ろしてもらった。

  3:00前 港のそばのレストラン "TapaTapa" で、タパスを何皿か取り、ほっと一休み。
  3:40  そこを出て、ロープウェイの乗り場へ。


レストランからしばらく歩くと、突然、目の前に、雰囲気の違う船が現れた。
環境保護の名のもとに、その暴力的な活動が、メディアに知れ渡った"シー・シェパード"である。
手段を選ばないかれらに、何カ国かの援助する国があると聞くと、何ともいえぬ複雑な思いがした。


       乗り場は見えているのに、かなりの距離であった。
       海岸線を回ってやっとの思いで着いたら、強風で今日は一日中、クローズ。
       まぁ〜、足腰の鍛錬だったと思いましょうよと。

       ホテルに帰って、ゆっくり夕食をと思っていたら、このピューリッツアは
       朝だけのレストランで、仕方なく、紹介してもらった近くの "マタマラ" へ。
       奥に通されたのはいいのだけれど、そばで大型テレビでサッカー中継。
       この日はバルセロナ最後の夕食。
       それにしても、もうちょっと静かな雰囲気で、もうちょっと気取った食事をしたかったな〜。