箱根のホテルと長野県諏訪郡・原村ペンション

2008年8月

退院して4日めの7/22から、仕事に戻る。
以前に比べ、食べる量が少し減り、夜中近くに何かを口にすることもなくなった。
それはいいのだけれど、体力も、同じく落ちたようである。
だからといって、夏休みを家にいるというのも、面白くない。
夫がテレビを見ながら、【富士山はいいな〜】と、つぶやくのを聞き
待ってましたとばかり、私はなじみの旅行社へ走った。
一度は泊まってみたい箱根のホテルに、運よく三泊の予約も取れたし
電車の切符もうまくいった。
音キチの夫は知らぬ間に、オーディオペンションを見つけていて
これまた、空いていて、最後の日をそこで一泊することにした。


箱根のホテル


8/11(月) 新大阪発 10:13 ひかりで小田原まで2時間20分。
        箱根登山鉄道に乗り換え、約一時間で目的地の宮ノ下に到着。
        この登山鉄道は、日本唯一の本格的山岳鉄道で
        スイッチバック方式で運転しているそうだ。
        急勾配の山肌をジグザグに登るのに、一両目が最先端になったり
        最後尾になったりしながら、緑のトンネルをすり抜けていく。
        3ヶ所の地点で止まり、運転手と車掌が入れ替わるのが見える。
        それを見る乗客も、のんびりしたものである。


        泊まりのホテルは明治の建築で、いかにも風格に満ちていた。
        皇室はじめ、各国の要人、そのほか、チャーリー・チャップリン、ヘレン・ケラー
        アインシュタイン、ツウッギー、ウィリアム・ホールデン、ルイ・アームストロング
        ジョン・レノンなどなど。 外人ばかり。日本の有名人の写真は一枚もなかった。
        開業当初は9割が外人だったのが、今は逆転して、9割が日本人とか。
        泊まる人達は若い人が多く、我々の年令の人達は少数。

        重厚な造りに反して、部屋の中の設備がいまひとつ。
        メンテナンスが出来ていない。それに、暗い。
        板張りの床は、歩くと音高く、ドアは重くて、閉めると、とてつもなく、大きく響く。 
        シャワーは、水とお湯が何回も入れ替わり、" ひぇ〜 " と、思わず、叫んだ。
        夕食はクラシックな広いダイニングでフレンチ。
        スタッフの応対もまぁまぁ満足。
        気分よく食事を終えた後、ふと思った。 " あの部屋には、帰りたくない〜 " と。