第3日目 1/1(火) マウントクック
新年という気がしない。 朝5:30起床。
昨日とは又、違うメンバー10人ぐらい、違うガイドで7時、バス出発。
南島の東海岸真ん中より、少し上に位置するクライストチャーチ。
そこから、西に330km走って、今日の泊まり、マウントクックに着く。
南北200km、東西60kmのカンタベリー平野。
360度、まっ平らな牧草地の中に、どこまでも続く一本の道路。
2時間ぐらい走って、初めて右折。
空気が乾燥しているので、巨大なスプリンクラーが活躍している。
単調な景色に、皆さん、まぶたがひっついてくる。
休憩をとるジェラルディンに着き、ここで有名なホッキー・ポッキー
(砕いたカラメル入りアイスクリーム)を食べて、やっと生き返った。
ここで、平野は終わり。
9:25 ジェラルディン出発。
背の高いポプラの生垣が、境界線を造っている。
刈り取ったあとのベージュの畑が、緑の牧草地の間に顔を出す。
グレーっぽい羊と黒の牛。15年前、8000万頭だった羊が
今、4000万頭に減っているという。
手軽な化繊が増えて、羊毛の需要が減ったからだとか。
それに引き換え、牛が増えている。ニュージービーフかと思うと
粉ミルクの輸出で世界進出してきているらしい。
そうこうするうち、デカポ湖が見えてきた。
ピンク・白・紫のルピナスが、まだその周りに咲いている。
氷河の溶け出した水に岩石の粒子が混ざり、静かな湖面に
ミルキーグリーンやエメラルドグリーンの絵の具を流したみたい。
デカポ湖〜マウントクックまで約2時間。
お昼過ぎ、今日泊まりのハーミテージホテルに着く。
朝から快晴、風なし。午後のタスマン氷河飛行を申し込んだ。
20年前、ヘリで氷河に降り立ち、そのときの風と寒さだけが、記憶に残る。
今回は12〜13人乗りの小型飛行機で27kmに及ぶタスマン氷河を
上から眺める。 3000m級の山々の間を縫うように飛ぶ、45分間のフライト。
尖った頂きのマウントクックはすぐ、わかった。
ヴァ〜ンという轟音は、映画の戦闘機を連想させる。
パノラマ写真のような景色に"わあ〜きれい〜"とか"すごい!とか
私も含めて叫んでいるけど、こんな平和を感謝しなければならない。
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