その三 " 料理 "
11/22(土) やっと秋らしい気候になった。
5月に訪れた山荘に再び、やってきた。
さぞかし、緑のトンネルも、美しく、紅葉しているだろう。
が、もみじが見えない!目の覚めるような緑もない!
予報では、この日がピークと言われていたのだけれど・・・。
運転手に聞くと、今年はいつまでも暑かったので、寒暖の差がなく
これ以上、きれいには、ならないでしょうと。
すきっとした真紅ではなく、濁ったえび茶のようなもみじが
山の上に、見え隠れした。 奈良公園の銀杏の黄色も輝いていない。
山荘は、けっして豪華なんかではない。それどころか、見た目は質素。
でも、それを補うほどの気配りで、客を満足させる。
ゆったりした湯舟に、手足を伸ばせば、極楽極楽。
すべてが気持ちよく、時間と共に流れていた。
夫婦二人とも、下戸だけれど、こんな気分の良いときは、
やはり、ビールで乾杯! そのあとが、いけなかった。
わぁ〜と言うぐらいのきれいなお料理なのに
香り、味、舌触りが、一本抜けている。
美味しいものもあるけれど、総じて、残念な思いがした。
献立表とともに、コメント用紙が添えてあった。
書こうか、書くまいか迷ったけれど、お客の感想がこの宿のプラスになるならと
善しにつけ、悪しきにつけ、正直なところを書いて出してきた。
ここで、私の " さんりんぼう " は、終わり。
翌11/23日(土)、正暦時のもみじがいいと聞き、行ってみたが、やはり、もうひとつという感じ。
自然相手では、どうしょうもない。
続いて、前回、行きそびれた" ならまち "まで、足を伸ばした。
藍染め、草木染め、陶器の店など足の向くまま、気の向くまま
ウォーキングもかねて、古い町並みを楽しんで、帰ってきた。