山梨・信州

9月27日
二日目 朝9:00 バスで山梨県に向かう。長年の夜型人間の私には、朝がきつい。
バスに乗っている間中、あくびが止まらなかった。
甲府富士屋ホテルでフランス料理の昼食。
富士屋ホテルといっても、甲府のそれは普通のホテル。
天気がよければ、富士山が見えるとのことであったが、もやで全く見えず。

ミレーの美術館として親しまれている山梨県立美術館へ。
代表作[種をまく人]を見る。あとはエッチングの小品ばかりだった。
けれど、白黒の世界に、光と影、物の質感など奥行きを感じさせるうまさに
こちらのほうが目を惹きつけられた。

夕方 4:00 ホテル到着。エクシブ蓼科泊まり。
昨日のホテルと全く違うタイプ。リゾート型で周囲は山に囲まれている。
テラスに続く白樺林に出ると、鼻くうを通して、オゾンを感じる。
建物はかなり古いし、余り、磨き上げていない。
建て方が複雑で、館内のある場所に行こうとしても、皆が迷っていた。
夜7時から、ご自慢の中国料理を味わった。とても手間ひまがかかっていて、その上、おいしかった


9月28日

三日目 帰りの日 朝9:00 八ヶ岳の中のひとつ・ピラタス横岳へ。
100人乗りのロープウェイに乗って、着いたところは標高2240m。
黒々とした溶岩台地を這うように、低木が広がっている。
その中を杭で仕切られた小道は、歩きやすい。
6月、7月だと、ミツバオーレンやハクサンシャクナゲなど、
可憐な高山植物に出会えるところなのに、9月では、姿を消している。
おまけに、風に飛ぶ雲の中を歩いているみたいに、ガスに迫られながら
一周30分の道のりも早々に降りてきた。
ロープウェイの入り口 快晴でハイキング日和 ひゃっと寒い
坪庭といわれている
入り口
黙々と歩く
高さのない木々 途中で一服、すごい風
今回の旅だけの
お知り合いと一緒に
ガスでボケてるけれど
一本の紅葉が目を奪う
帰りはガスがかなり
麓まで降りてきた


あと、マリー・ローランサン美術館を見学。
あのピンク・グレーを基調にして、美しい女性の姿をぼかしたように、はかなく描く彼女の画風は
それまでの険しい人生の裏返しかもしれない。
今も歌い継がれているシャンソン【ミラボー橋】は、元恋人・アポリネールの彼女への想いを
つづったものと知った。過ぎ去った昔の恋は、ミラボー橋の下を流れる水のように
流れてゆき、もう、戻らないと。この切ない気持ちは時空を超えて、我々にも迫ってくる。


信州そばの昼食のあと、バスで名古屋まで。
さらに新幹線のぞみで、夜7時ごろ、大阪着。
この旅行を催行した会社の言うには、観光よりもホテルでゆっくりしてもらう事に
力を入れているそうな。
どうりで、バスガイドの言葉がはっきりせず、雑音にしか、聞こえなかった筈だ。
ホテルと料理は、他のパック旅行よりは、なべてよしと思った。
次 へ