ロンドン一日目

第8日目 8/17(金)

      一日自由行動と夜のミュージカル『シカゴ』

      自由行動と思うと朝からゆっくりした気分になる。
      遅めの朝食に出向く。隣の席の老夫婦、ご主人は苦虫をかみつぶしたような顔だし
      奥さんはツンとしている。
      何となく、気持ちに余裕があったので、勇気を出して声をかけた。
      "すこし、お話してもよろしいですか?" "もちろんよ!" と、破顔一笑。
      "どこから来られたのですか?"
      と、聞いただけで、イギリスの中部から昨夜やって来たこと
      これから10日間かけて、ユーロスターでチェコ、ドイツへ行き
      ベルリンから帰るなど、とうとうとおしゃべりなさる。
      ご主人はと見ると、さっきとは別人の如く、満面笑みでうなづいておられる。
      あ〜、人はうわべだけではわからない!!
      私もエジンバラから、湖水地方、コッツウォルズ、チェスターと南下して来たこと
      又、今晩ミュージカルを見に行くことなどお話しした。
      席を立たれるとき、"旅行をエンジョイして下さい"と、言われたので
      私も"Bon voyage!"と、笑顔で別れた。
   


      夫の友達からロンドンに行ったら"ハロッヅ"というレコード店があると聞いていた。
      我々のホテルはロンドン・アイ(観覧車)から、南へ1kmあまりのところにある。
      繁華街のピカデリーサーカスは、歩くにはちょっと遠い。
      二階建てバスをよく見かけたので、便利そうでバスに乗ることにした。
      色分けした路線バス地図はとても便利で助かった。
      何回か乗ったけれど、運転手は大方、無愛想で
      中に親切な人がいると、本当にうれしくなる。
      ピカデリーサーカス〜オックスフォードサーカスまで、店をぶらぶらしているうちに
      CDなどを売るHMV(日本の企業と思っていた)を見つけた。
      他の所でレコードを売る店を聞いても、今の若い人は、レコードすら知らない。
      でもこのHMVではすぐわかって、この近くにあるという。地図も書いてもらった
      行けるかな〜と半分あきらめていたその店が、こんなそばにあるとは!
      名前も"ハロルド"が正しかった。
      HMVでハープのCDを2枚、ハロルドでハープのレコード4枚
      何故か、ハープばかり。日本を出るときから、思っていたらしく
      とても気に入った品で、夫の顔もほころぶ。
      ハロルドで支払いの時、日本語で返事が返ってきたのには驚いた。
      茨城県に少しいたとか。こんなちょっとした会話で親しみを覚えたのは
      ここが、ロンドンだったからでしょうか。
   

ユーロスターの出る
大きな駅
ウォータールー駅から
ピカデリーまでバスで
隣が工事中で
ハロルドの看板が
その上に
入り口は狭いが
奥行きが長かった
階下が古いレコードの
コーナー
近くのパブで
サンドイッチと
ジンジャーエールで
昼食
パブから出てきたら
今晩来る【シカゴ】の
シアターが
ほんの近くにあった


      夕方5時頃、プレシアターディナーを劇場の前のレストランで済ます。
      7時開演。 中規模の劇場に入ると、柄の大きな欧米人でいっぱい。熱気むんむん。
      緞帳が上がると、思わず目が釘付けされた。うまい演出、素晴らしい歌と踊り。
      しのぎを削って選ばれてきた人たちが、指の先から、つま先まで神経を走らせながら
      踊る姿は迫力に満ちていた。
      旅行の前日、レンタルビデオで予習して来た甲斐があった。十分、楽しめた。


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