ブレナム宮殿・コッツウオルズ
8/1(水)
7:00am ”ブレナム宮殿・コッツウォルズ” オプショナルツアーに出かける。
ブレナム宮殿が、あのサー・ウインストン・チャーチルの
生誕の場所とは、全く、知らなかった。
ブレナムパレスの冊子によると
1700年、彼の祖先である初代モールバラ公爵は、幾多の戦いを勝利に導いた。
その勢いは、ヨーロッパの支配をめざす”ルイ14世”の野望を
砕くほどのものだったと、言われている。
その功績に対して、当時のアン女王は公爵位、勲爵位を授与し
2.8ヘクタールのブレナムの土地を与え、館も建てるように取り計らった。
チャーチルは叔父にあたる第8代公爵のこの宮殿で生まれた。
彼の母親が、ブレナムを初めて訪れた時、湖、橋、古いオークの木の散在する
何マイルもの壮大な庭園の広がりを目にし、言葉が見つからなかった。
壮麗なパレスに辿りついたときは、畏怖の念に打たれたと
彼女の回想録に書いている。
実際、俯瞰撮影された冊子の表紙は、ため息が出るほど美しい。
パレス、湖、木立らが占めているところ以外の土地が
緑の色を流したように、平らで、なんの凹凸も見えない。
パレスに入ると、各部屋にモールバラ公爵の戦功をたたえるタペストリーが掛かっている。
このタペストリーや足元の絨毯、家具の彫刻、壁の装飾、天井画、すべてが
その時代の名のある人々の手になるものであろう。
大図書室、礼拝堂は、抑えた色彩感覚で簡素に出来上がっている。
それに反して、グレイトホールや大広間、客間などは、重厚で、装飾的な
バロック様式が際立っている。
あまりにも贅を極めたものに囲まれて、さて、芯から心安らぐことができたのだろうか。
こんなこと思うのも、ちっぽけな○○小屋に住む者の、要らぬ懸念というものか。
お昼前、コッツウォルズ地方に向かう
イギリスを紹介する写真の一つに、いつも載っているコッツウォルズ地方の小さな村々。
石灰岩で造られた家々は、何百年とその姿を変えていない。
バイブりーのアーリントンロウ(元、羊毛の倉庫)は、家だけでなく、周りの緑や
花々が以前に訪れた時のままで、何かしら、懐かしさを覚える。
近くの小川の流れも、灰色がかった小さな橋も、これから先も、ず〜っとこの場所で
新しい旅人を迎えることだろう。
昼食後、ボートン・オン・ザ・ウォーター(ウィンドラッシュ川の水辺にある村)の
美しい川べりを散策した。
そのあとは、バスで一路、ロンドンへ。