98歳 日野原重明先生 " いのちの授業 "
2010年2月


2月24日(水) 98歳で現役の医師 日野原重明先生の " いのちの授業 " を
孫の小学校へ聞きに行った。
娘の電話で、先生が小学校へ来られると知らされ、こんなチャンスは又とないと。
ぜひ、行かせてもらうと。そう返事した後、さらに驚くような話を聞いた。
小六の孫が、先生へ出した手紙がきっかけで、来て下さるようになったという。


小学校で、六年生の総合学習の一環として、将来、なりたい職業について
調べてくる。さらに授業中に、具体的に会いたい人に、手紙を書く。
彼女は本が好きなので、10歳の時、日野原先生の " 95歳のわたしから「10歳のきみへ」 " を
母親が与えたという。多分、その内容に彼女なりの思うところがあったのか、
12歳になったこの時期、日野原先生を選んだのであろう。


講演をお願いしても、3年とか5年待ちとかで、とにかく、スケジュールが
詰まっていてなかなか来てもらえないらしい。
その時も、岡山へ行かれるところを、途中下車して、30分間の " いのちの授業 " をされた。
100人の児童の前で、開口一番、
" 今日は○○さんにラブレターをいただいたので、やってきました。
○○さんはどこ?前に出ていらっしゃい " などの会話で、その場の雰囲気が和らいだ。


命は目に見えなくて、大切なもの。
自分の命、友達の命。世界中の人達のそれぞれの命は、みんな尊く、みんな大切。
だから、いじめや、人の命を奪う戦争は、してはいけない。
命とはその人にとって「与えられた時間」のこと。
今は、みんなは勉強したり、遊んだり、ご飯を食べたりと自分のために時間を使っているけれど
大きくなったら、この大切な時間を、誰かのために使ってほしい。
具体的な例を取って、子供にもよく理解できる内容だった。


用意されたいすにも座らず、何人かの児童とのやり取りはスピーディーで
飽きさせる暇もなく、あっという間の30分間でした。
さすがに時間を大切にされているだけあって、ほとんどきっかりに授業は終わり
風のように軽やかに立ち去っていかれました。