ノスタルジックな日帰り

2009年3月



結婚して初めて住んだ丹波地方の柏原市。
その頃、同じ官舎にいた、今は遠くに住む友達と、前々から
一度、懐かしい町を訪れたいと話していた。
3/26(木) それが、実現して、福知山線に乗り込むことに・・・。
積もり積もった話に夢中になっていた。
ふと、その時、窓の景色がだんだん深い山に変わっていくのを見て
40年前の、胸痛くなるような、心細い思いがよみがえってきた。
根っからの都会育ちがこんな山奥で暮らせるのかしらと
あの時は、本気で思った。
着いて見れば、その地方の裁判所や法務局などの官公庁
日赤、県立病院が集まっていて、思ったほど "ド田舎 "でもなかった。
この地方に住む友達の運転で、以前住んでいたところ、お店、旅館、料理屋
すべて、回ってくれたけれど、何一つとして、当時の姿は残っていなかった。
神社や大木だけは、今も当時のままだけれど、これだけ町が変われば
もう、住み慣れた町を思う事もないだろう。
かえって、思い出は思い出のまま、封印した方がよかった。
一生涯、変わることのないまま、いい思い出として、記憶に生き続けるでしょうから。