15:45 ジェットフォイルで屋久島宮之浦港発〜17:55 指宿港
     [
指宿 白水館]に直行。着いて驚いた。あまりの大きさに。
     1000人近くを収容するに、余りある施設。
     いくつもの大小宴会場。大屋根の下、いくつものお風呂を回廊で移動する。
     そのほか、岩盤浴に、砂蒸し温泉。
     時間制のあるものは、急ぎ足で回らねばならない。3つあるギャラリーも見る暇なし。
     夕食の場所は同じ館内にあるものの、部屋から遠く離れている。
     渡り廊下から見えるお庭のだだっ広いこと。緑のライトに松が幻想的に浮かび上がる。
     料理はさぞかし、ベルトコンベアで、はこばれる程度のものと思っていた。
     案に反して、ゆったりした掘りごたつ式のテーブルに、出来立ての一皿、一皿が並べられる。
     どれもこれも、豊かな味である。
     部屋にしても、ロビーや庭やその他の空間にも、人の手が隅々まで入っている。
     これだけの大所帯に、こんな細やかな気配りが出来るのである。
     その企業のトップ以下、経営陣の姿勢が見える旅館であった。


芝生を敷き詰めた広い庭園 同じ庭園の一角に
大きなプール
ちょっと、異様に見えるかも
手の込んだ12種類の前菜
包丁の冴えが光るお刺身
贅沢にふかひれの茶碗蒸し 黒豚の角煮

11/29(木)
     10:00 ホテル出発 帰りの日
     70才ぐらいの制服を着た女性が、バスの入り口で挨拶している。
     お見送りと思っていると、なんと、今日の乗り込みのバスガイドであった。
     引っかかったような声で[〜でございま〜す]とか[〜になりま〜す]と
     変な口調だけど、慣れている。当然のことながら・・・。
     薩摩半島最南端の岬、長崎鼻や薩摩の小京都、知覧の武家屋敷などを散策する。
     はじめは[エ〜っ、この人が〜っ?]と思ったけれど、バスガイド本来の職務を
     うまくこなしている風だった。
     当初、無反応だったお客も、次第に話に乗ってきた。
     どんな客の質問にも、自分を殺すことなく、いやみなく、対応していた。
     知覧町の特攻隊員の話(時代の大きな流れの中、一つの歯車となって
     親や恋人を思いながら、散っていった)などは、みんなの心に深く刻まれたことだろうと思う。
     鹿児島空港につくころは、笑える鹿児島弁を連発し、
     なごやかな一日の終わりとなった。
     

知覧の武家屋敷の
案内図
開聞岳を望む 石垣の上に生垣
武家屋敷間の道
大方、枯山水の庭
植木をカットして
山などに見立てる
唯一、小さな流れを
配したお庭

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